先人たちの労苦に頭を垂れました

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ここは徳島県木頭村高の瀬峡です。典型的なV字渓谷で奇岩絶壁でもみじの名所として西日本でも有名なところです。私はこの山を見まして驚きました。はるか彼方までの所々ににスギ、ヒノキが植えられているのです。下のふもとからは急峻で滝などあり行くのは不可能です。それはどこかに歩道があると思いますか、落ちないようにかきついて苗木を背負い運んだと想像します。立っていられないような場所に植えてあるのです。おそらく上の方は100年以上もたっていると思います。隣の高知県の物部村にのこのようなところがあり石碑に100町歩植えたと記録をしてあるのを見ました。100年以上の昔のことです。苗木は4月ころ植えますが深山のこの地は寒く凍える身体で鍬を打ち込んだことでしょう。子や孫のためと思い夢を託して一本一本穴を掘り大きく育つよう願いを吹き込んだと思います。しかし、林業は衰退の一途で見捨てられたと言っても過言ではないと思います。この山のスギやヒノキはもう利用されることはないかもしれません。山をみどりにと高揚した戦後から見事にみどりすることができました。しかし、山をつくった先人たちの労苦に報いることはできなかったのではと考えます。木を使わなくなった日本人になりました。それよりもダム、高速道路、自動車等々自然を壊すものが好きだったです。やがて農山村はなくなるでしょう。ふるさとがなくなり悲しいですね。さて、観光地に行き自然の風景など多々見ることがあるでしょう。私は山は木があって貴しと思って見つめます。例えばみなさんはこの高の瀬峡を眺めて美しい紅葉に感嘆するでしょう、少し目を彼方にあるスギヒノキも見て、ここにどうして植えたのだろうと思えば、彼方の老人はわしのことを思って下さるのかと微笑んでいることでしょう。ありがたい、美味しい水を送り給うかと。
by aokinature | 2010-06-18 12:32 | 森林
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