魚梁瀬森林鉄道は軽業師 制動手が操り走った

制動手はこの材木の上を跳びうつりブレーキをかける。落ちれば思うだけでも怖いですね。
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台車の前にある円いテコのついた錘、下ろすとブレーキがかかりフックのついた鉄の棒でふんどうにかけ上げ下げして下る。
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貨車の材木の上を跳び移る。前の細動手はふんどうを上げているようだ。
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制動手または制動夫と呼ばれとにかく身が軽くなければできない仕事です。台車に積まれた材木の上をサーカスのように飛び回り長い鉄の棒でテコの錘を操作してブレーキをかけるのです。材木を山から下がるとき制動手が一手に引き受けて貨車を走らせるのです。7両から10両これを2人くらいで移動して制御するのです。材木の皮をはいだ表面はすべりやすく、更に冬は凍り雪は大変でした。当時の地下足袋はスパイクはありません。走る山の斜面は狭く下は谷落ちれば命がけの仕事です。鉄橋から2回落ち命拾いした方もいました。私は最後尾に乗り写真を撮りましたがカーブでは左右に揺れるし下を見ればはるか下は谷底で動くことはできませんでした。この当時ヤナセスギの大径木を鋸で切る杣、木寄する人、木橋をつくる人それぞれ名人のような技術を持った人が多くいました。
さて、森林鉄道の機関車の運転手は花形の職業。魚梁瀬の子供に大きくなったら何になると問えば「僕は機関車の運転手」と答えていました。人も物資も運んでくれる機関車が動かねばどうにもならず運転手さん制動手さんには敬っていましたね。
by aokinature | 2013-02-16 22:18 | 魚梁瀬森林鉄道
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