材木を馬で曳いています

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昔の懐かしい風景です。山の奥から荷馬車の道を曳いてきたのでしょう。坂道は馬もそれこそ馬力全開で尻を叩かれ蹄(ひづめ)をたてねばなりません。この時代牛馬は貴重な動力でした。農家には必ず1〜2頭飼っていました。さて、木材は建築はもちろん道具、家具、このような馬車、燃料などすべてに必要なものでした。従って伐採から運搬、製材、加工建築と多くの人が関わっていました。仕事をする人も例えば家を建てるにしても大工、左官、建具屋、亙葺き、畳屋さんがいました。山を伐れば苗木をつくる人、植える人、手入れをする人と木材についてまわる職業が沢山ありました。仕事がありお金もとれた時代でした。木を植え歳月を待てばお金が入る計画が立てたのです。配当の良い投資の産業でした。山の売買で儲け得た仲買さんが沢山いました。この時代子供に孫にと苦労して山林に夢をかけて生きた人は今は80歳を越える老いの身、汗の沁みた山は二束三文買ってくれる人もいません。木を使わなくなった日本になりました。50年60年と大きくなれよ良い木になれよと育てのに見事に裏切られました。このようなことになろうとは想像すらしなかったでしょう。無念の思いで山を眺めていることでしょう。かすかにしか見えなくなった眼で、遠くの無言の山を捨てたことを詫びているのです。

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by aokinature | 2013-07-15 12:35 | 魚梁瀬森林鉄道
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